『おおかみこどもの雨と雪』で心に残っているシーン

雑談

細田守監督の代表作の一つ、『おおかみこどもの雨と雪』。
私は2012年の劇場公開時に観て以来、ずっと心に深く刻まれているシーンがあります。
Netflixで配信が開始されてから、
度々、そのシーンだけをピンポイントで観てしまうほどです。
今回は、そのシーンに何故心が惹かれるのか考えていきます!

好きなシーン:学校をズル休みした雨への理事長の対応

私が好きなシーンは、母・花が働く施設での、理事長と雨の何気ないやり取りです。

平日の昼間、花さんと一緒にやってきた雨に、
理事長は「おや?雨くん、学校休み?」と聞きます。
「ズル休み」と答える雨に対し、
理事長は笑いながら「いつでも来たらいいよ」と雨の頭を撫でて、去っていきます。

心に残る理由

1.「理由を聞かない」という配慮

「学校を休んだ」と聞けば、多くの人はまず「どうして?」と理由を尋ねるでしょう。
そして、ある人は「休んじゃダメだよ」と正論を説き、
ある人は「大変だったね」と寄り添います。
しかし、理事長は雨が休んだ理由を問い詰めることも、
それに対して意見を述べることもしません
でした。

私にとって、理由を説明するという行為は、自分の内側をさらけ出す「自己開示」を伴います。
それは時に、強いストレスを感じる作業です。
特に、否定される不安や、無理に共感されることへの違和感を持っている私のようなタイプにとって、理由を聞かれること自体が苦痛に感じてしまうのです。

しかし、理事長はあえて何も聞きませんでした。
余計な詮索をせず、ただ今の状態をフラットに受け止める。
その「踏み込まない優しさ」が、深く心に残り続けました。

2.「そのまま」を受け入れてくれる安心感

学校を休んだ理由を問わなかった理事長は、
去り際に笑顔で「いつでも来ていいよ」とだけ声をかけました。

この言葉には、「何をやっても、ありのままの自分を受け入れてもらえる」という強い安心感があります。

他人の評価が気になり
周囲の顔色を伺い、周りに合わせてきた私にとっては、
その言葉はとてもありがたい言葉に感じられました。

表情に乏しく、周りと打ち解けられない雨も
これを言われた時は笑顔になり去っていく理事長を目で追っていました。
この描写からも雨もこの言葉が嬉しかったのだと感じます。

最後に

今回、映画『おおかみこどもの雨と雪』でなぜあのシーンがこれほど心に残っているのか、
その理由を深く掘り下げてみました。
改めて振り返ってみて、私は「そのままの自分」が肯定されることを、ずっと心の中で待ち望んでいたのだと気づかされました。

自分らしくあるために、まずは自分の内側にある無意識の声を拾い上げること。
そんな「自分との対話」を、これからもブログを通して続けていければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

コメント