はじめに
高野山とは
「山」ではなく「山上盆地」
高野山は、和歌山県北部の紀伊半島の真ん中あたりにある、
標高約900mの山々に囲まれた広い盆地のことを指します。
「高野山」という名前の山があるわけではありません。
日本仏教の聖地ー空海が金剛峯寺を開創ー
弘法大師・空海は、真言密教の中心となる道場をつくることを願っていました。
そして816年、嵯峨天皇から高野山を賜り、総本山金剛峯寺を開創。
総本山金剛峯寺は高野山全体を指し、「一山境内地」と呼ばれています。
大伽藍の金堂が本堂であり、山全体が寺院となっていることが特徴です。
有名な戦国武将達が眠る場所
高野山の奥之院は、空海が永遠の瞑想(入定)を続けている場所です。
樹齢数百年の杉に囲まれた参道には、20万基を超える供養塔や墓石が並びます。
その中には織田信長や豊臣秀吉など戦国武将の供養塔もあり、高野山への深い信仰がうかがえます。
旅の目的
今回の旅の目的は、高野山の王道コースである
「壇上伽藍」「金剛峯寺」「奥之院」を1日で巡ることです。
限られた時間の中で、高野山の魅力を最大限に味わおうと思います。
旅の概要
ルート・所要時間
1.奥之院

■所要時間
1時間
■特徴
杉並木や供養塔が醸し出す独特の空気感
2.金剛峯寺

■所要時間
20分
■特徴
山のほぼ中央に位置する高野山の総本山
3.壇上伽藍

■所要時間
1時間
■特徴
「金堂」「不動堂」「梱本大塔」などが一か所に集まる場所
4.大門

■所要時間
15分
■特徴
迫力満点の門構えと存在感のある朱色
事前準備
お得に高野山観光!「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」を購入

高野山を観光するなら、「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」を購入することを強くおすすめします。
なぜなら、
- 南海線の往復乗車券(指定駅以外への下車は不可)
- 高野山内バス 2日間フリー乗車券
- 特定施設の割引券(例:金剛峯寺拝観料、霊宝館拝観料など)
がついており、非常にお得だからです。
しかも2日間有効なため、宿坊に宿泊しても問題無しです。
ただし、使用するなら前日までに購入する必要があります。
以下のリンクから購入可能ですので、
高野山観光を控えている方は是非ご購入ください。
体験レポート
9:25 新今宮を出発

まずは、事前に購入したデジタルきっぷで
新今宮駅(南海電鉄)から高野山へ向かいます。
使い方は、「利用する」を押して表示されるQRコードを
改札の専用読み取り機にかざすだけです。
※詳しい操作方法は、下のリンクから確認できます。
「A-1 BAKERY」で観光前の腹ごしらえ

新今宮駅に入ると「A-1 BAKERY」というパン屋さんが目に入ったため、
思わず立ち寄りました。
ショーケースに並ぶパンの誘惑には勝てず、
人気No.1のメロンパンとカレーパンを購入。
これで観光前の準備は完璧です!
11:20 高野山駅からバスで奥之院へ
高野山駅に着いたら、まずバスに乗って奥之院へ向かいます。
三連休ということもあって、バス停は人でいっぱい。
一瞬、「乗れるかな?」と不安になりましたが、
臨時便がたくさん出ていたので無事に乗れました。
11:45 奥之院参道前に到着

デジタルきっぷを運転手さんに見せて、
「奥の院口」のバス停で下車しました。
ここは、約2km続く奥之院の参道の入口です。
ここから、奥之院へ向かいます。
独特の空気が漂う参道

- 整然と並ぶ、大小さまざまな供養塔。
- どこへ続いているのか分からない道や階段。
- 樹齢数百年の杉並木と、一面に広がる苔がつくり出す厳かな空気。
参道は、こうした景色が織り重なり、独特の雰囲気に包まれていました。
その非日常的な空気に思わず、
「異世界に迷い込んだのでは?」 と感じてしまうほどです。
著名人の供養塔を探すのは大変
参道には、戦国時代の名将たちの供養塔が点在しています。
しかし、案内板が小さく目立たないため、探すのは想像以上に困難です。
油断すればすぐに通り過ぎてしまい、
逆に探し続けると、あっという間に疲れてしまいます。
そのため、「見つかったらラッキー」くらいの気持ちで歩き、
空気感を楽しむのが良いです。
(私はが見つけられたのは、「明智道秀」「織田信長」「豊臣秀吉」の3人だけでした。)
著名人の供養は意外と小さい

織田信長や豊臣秀吉の供養塔は立派なものを想像していましたが、
実際は意外と小さく、控えめに置かれていました。
豊臣秀吉は柵に囲まれ別エリアにあり特別感がありましたが、
織田信長と明智光秀は他の供養塔の中に静かに佇んでいました。
「どうしてこんなに小さいのだろう?」と不思議に思い調べましたが、
明確な答えは見つかりませんでした。
※「個人の依頼ではなく、その人物を供養するために建てられたから」
などの説はあるようです。
12:30 奥之院に到着
奥之院は、参道以上に厳粛な空気に包まれていました。
弘法大師が永遠の禅定を行っている場所なため、
大きな声を出すことはもちろん、カメラ撮影も禁止されています。
静かに歩きながら、荘厳な雰囲気をじっくり感じました。
13:00 参道を戻り、一休み
「しろあり」の供養塔

帰り道、「しろあり」の供養塔を発見しました。
建立者は 日本しろあり対策協会。
あまりにも意外な供養塔に驚き、思わず笑ってしまいました。
しろありに対する深い愛(しゅうねん)を感じます。
中の橋会館で一休み

参道を出てすぐの場所に、飲食やお土産を扱う「中の橋会館」があります。
歩き疲れたため、ここで 「三笠まんじゅう」と「いも焼き」 を購入し、
一休み。
どちらもあんがたっぷり入っていて、1個でもかなりの満足感です。
いも焼きが3個入りだったこともあり、食べきるのが大変でした。
13:30 金剛峯寺に到着

中の橋会館からバスに乗り、金剛峯寺へ向かいます。
金剛峯寺は拝観料1,000円で中を見学できますが、今回は時間の都合で見学を断念。
次回の楽しみに取っておこうと思います。
お賽銭がPayPay
金剛峯寺のお賽銭は、なんとPayPayにも対応していました。
「今時だなぁ」と思わず感心。
ただ、お賽銭は「投げ入れる」という行為も含めてひとつの体験だと思うので、
私は小銭でお参りしました。
13:40 壇上伽藍に到着

金剛峯寺から歩くとすぐに、壇上伽藍に到着しました。
ここには、「金堂」「不動堂」「根本大塔」などがあります。
完全にデジタル切符のことを忘れていた
デジタル切符を利用すると金堂などの拝観料が2割引になります。
しかし、私はそのことをすっかり忘れてしまい、
両方とも500円で入ってしまいました。
これから行かれる方は、ぜひお得にデジタル切符を使ってください。
土台が回る!?六角経蔵

六角経蔵(別名:荒川経蔵)は、お経を納める建物です。
土台付近に取っ手があり、
それを押すと、なんと土台付近がくるくると回るんです。
これを一周回すと、一切経(仏教の経典すべて)を読んだのと同じ功徳を得られると言われています。
ただ、私はこれを1人で回したため、少し恥ずかしかったです。
14:30 大門に到着

壇上伽藍からしばらく歩いていくと、大門が見えてきます。
ちょうど紅葉が色づき、とてもきれいな景色が広がっていました。
門そのものも思っていたよりずっと大きく、その迫力に驚かされました。
15:00 帰路に着く
大門の前から高野山駅行きのバスが出ているため、
それに乗って高野山を後にしました。
まとめ
神秘に包まれた奥之院の参道と、何度でも訪れたい高野山
今回の高野山観光で一番心に残ったのは、奥之院の参道でした。
杉並木や石畳、静かに佇む供養塔が生み出す空気は、そこに立つだけで背筋が伸びるような特別な雰囲気でした。
また今回は主要な寺院を巡るコースでしたが、
高野山自体にも魅力があふれており、次はハイキングも楽しみたいと思いました。

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